宇佐の山々

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2024年8月3日土曜日

 2020年8月 松岡正剛(75歳)千夜千冊 1750夜:益田勝実の仕事

前書きでアルゲリッチにふれ😜

マルタ・アルゲリッチ(1941-)

5歳からピアノを学び、8歳でモーツァルトとベートーヴェンのピアノ協奏曲を弾いてデビュー。フリードリヒ・グルダらに師事、24歳でショパン国際コンクールに優勝して以来、実力、人気とも世界トップのピアニストとして活躍を続けている。マルゲリッチはブエノスアイレスの生まれだが、父親はカタロニアの血の持ち主で、母親はベラルーシのユダヤ系移民の改宗プロテスタントである。一度目の結婚相手が中国系の指揮者ロバート・チェン(陳亮声)、二度目の相手がスイス人の指揮者シャルル・デュトワ、三度目が英米系のピアニストのスティーヴン・コヴァセヴィチで、いずれも離婚した。 彼女はピアノが絶妙であるだけでなく(若い頃から天才と呼ばれていた)、スペイン語、フランス語、英語、ポルトガル語、ドイツ語、イタリア語にも堪能だ。どんな言葉にも乗り移れるのであろう。絶妙な指づかいによるピアノの演奏ぶりも、シャーマニックなところがある。

 そういう多才多感で多籍多語多音なアルゲリッチを、映像作家の3女がインタビューしながら撮っているドキュメントを見るのは、青息吐息の日本と日本人にいささか失望しつつあるぼくには、さまざまな意味で示唆的に映ったのだ。かくして6日、9日、15日の被爆日や敗戦日が過ぎて、お盆のアルゲリッチを見ながら(聴きながら)、75年目の夏についてああだこうだと頭(こうべ)をめぐらし、夜明けの書斎に戻ったのである。

広報うさ八月号 特集 特攻隊員の遺した言葉

#千夜千冊 #益田勝実 #松岡正剛 #宇佐市塾


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