山本七平=日本社会のクセを発見する人
小室直樹=そのクセを理論化する人
を、もう少し正確にすると、
山本七平:「日本人を動かす“空気”があるぞ」
小室直樹:「その空気は、教義がなくても“規範”として働き、人を従わせ、逆らう者を制裁する。だから宗教社会学で説明できる」
ということです。
そして私が一番面白いと思うのはここです。
「誰も命令していないのに、みんなが従う」
山本が発見したこの不思議な現象に、小室が 「なぜそうなるのか」という仕組みを付けた。これが「理論化」の核心だと思います。
なお、「日本教」は社会学界で確立された一般理論というより、山本・小室による日本社会の独自の分析枠組み、と見るのが適切です。『日本教の社会学』自体も「日本教の教義」「救済儀礼」「神義論」「日本資本主義の精神」という具合に、宗教社会学の枠組みを日本社会に当てはめて議論しています。






